あまり農業をしたことない方には同じ布に見えますよね?
色だけが違うと思われがちですが用途が全然違うのです。
今回は寒冷紗と遮光ネットの違いを紹介します。お役に立てれば嬉しいです。
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寒冷紗とは(防虫・保温・霜対策)
簡単に言うと虫除けできて、保温もできて、1年中使える万能な布です。
春や秋に使いましょう。
寒冷紗のメリット
●冬以外は使えるので万能です。どれか1枚を選ぶというのなら寒冷紗(冬は不織布を使う)
- 価格は中間
- 遮光率を選べるので幅広い季節に使える。温度調節が出来る
- 通気性が高いので上から水やりが出来る
- 防虫・保温できる(保温性能は不織布と防虫ネットの中間)
- 耐久性が高いので不織布より丈夫です。
寒冷紗のデメリット
- 保温効果は不織布の方が高い
- トマトやナスなど実をつける野菜には使えない
寒冷紗の素材について
主にポリエステルが網目状に織ってある布です。
そのため不織布と違い通気性が高いです。ただ不織布より保温効果がないので、暖かくなってきたら使いましょう。
通気性が高いため上から水やりが可能。外さなくても水やりできるのは嬉しいです。
寒冷紗の注意事項
実をつける野菜には使えないのには注意です(トマトやナスなど)。
受粉させるハチなどが来てくれないと実をつけられなくなり、収穫不可能になります。
寒冷紗は遮光性を選べます
黒の寒冷紗は遮光率50%くらい。白の寒冷紗は遮光率20%くらい。
遮光率が高いほど光を防げますが蒸れやすいので注意が必要です。
春と秋には光を通しやすい白を使うのをおすすめします。作物を暖めるのと虫除けに使います。
ホームセンターで寒冷紗の価格を比べました
寒冷紗1.8m×5m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 980円 |
コメリ | 1780円 |
ビバホーム | 1167円 |
セキチュー | 1058円 |
寒冷紗1.8m×10m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 1480円 |
コメリ | なし |
ビバホーム | 2355円 |
セキチュー | 1922円 |
カインズホームが最安値です。
他の農業資材の価格はこちらで紹介しています。
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寒冷紗の使い方(トンネル栽培)
※シェア畑より(顧客満足度第1位の貸し農園)
トンネル掛けのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
寒い時期でも栽培できる | 手間がかかる |
作物の成長が早くなる | お金がかかる |
害虫予防になる | 強風で飛んでいってしまう危険がある |
病気予防になる | 追肥や除草がやりにくい |
遮光ネットとは
夏など直射日光が強い場合は、作物の葉や花が傷んでしまいます。それを防ぐためにかけるものです。
ネットで買えば色や目の粗さ等のバリエーションは豊富です。
ただホームセンターで売ってるのは黒の遮光ネットだけだと思うので遮光率で調節しましょう。
遮光ネットの効果
- 直射日光の量を調節する事で植物の葉焼けを防ぐ
- 水やりの効果を高める。気温を調節する事で水が蒸発しすぎるのを防ぎます
- 夏に種まきをすると暑すぎて発芽不良を起こすので、遮光ネットを使う事によって気温を調節出来ます。
素材について
主にポリエチレンで出来ていて軽くて丈夫です。
使う季節について
主に夏に使うものです。
直射日光が強い夏に使って日差しの強さを調節します。秋になって日差しが弱くなったら取ります。
使い方
作物に少し距離を空けてかぶせます。木と木の間にヒモで張るのも良しです。
ホームセンターで使う場合は単管パイプを組んで天井部分に取付けています。行った時に見てみて下さい。
ハウスで使う場合は外に張っても中に張っても良いです。
寒冷紗や防虫ネットのようにトンネル掛けはしません。その場合はパッカーで取付けると良いでしょう。
パッカーとは
ビニールハウスのビニールなどを取付ける際に付けるものです。
径が合わないと使えないので注意しましょう。
相性の良い作物
あまり直射日光に強くない作物に使いましょう。
シイタケ等のキノコ類は嫌光性なので1年中かけておきます。
その他には直射日光に弱いトマトに使うのが一般的です。
キノコ類には遮光率80%、野菜類には40%がオススメです。
色の違いについて
黒
一般的な色です。
特別な環境でない限りは、これで大丈夫でしょう。
よくホームセンターでも売られています。汚れも目立ちにくいです。
遮光性★★★
遮熱性★
白
光を反射するので温度上昇を防ぐ効果が高いです。
遮光性★
遮熱性★★★
シルバー
黒と白の中間です。
遮光性★★
遮熱性★★
使う際の注意点
破れなければ何回でも使えるので安全で、そんなにコストもかからないです。
ただ日光を遮断しすぎると生育不良を起こすので気をつけましょう。
ホームセンターでの遮光ネットの価格
2m×2m | 2m×4m | |
カインズ | 980円 | 1480円 |
コメリ | 880円 | 1580円 |
ビバホーム | 1167円 | 2355円 |
セキチュー | 1058円 | 1922円 |
遮光ネットのメリット
- 空間を開けて使えるので水やりの時にも邪魔になりません。作物と1mの間隔があっても大丈夫です。
- 遮光率が様々なので直射日光の量を調節出来る
遮光ネットのデメリット
- 防虫効果は無いです
- 保温効果も無いです。
- 値段が高い
まとめ
ポイント
基本的には春と秋には寒冷紗を使いましょう。
夏には遮光ネットが防虫ネットを使い、冬には不織布を使うというのが良いです。
ただ遮光ネットには防虫効果がないために注意です。寒冷紗では中の作物が見えなくなってしまいます。
店などの商品を見せたい場所や人間の日除けの為に遮光ネットを使うのがオススメです。
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