
あまり農業をしたことない方には同じ布に見えますよね?
色だけが違うと思われがちですが用途が全然違うのです。
今回は寒冷紗と遮光ネットの違いを紹介します。お役に立てれば嬉しいです。
野菜を作るのが大変なら宅配にするとラクです。こちらの記事で詳しく紹介しています。
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寒冷紗とは
素材について
主にポリエステルで出来ていて網目状に織ってある布です。
網目状になっているので通気性が高いです。不織布より保温効果がないので暖かくなってきたころに使いましょう。
使う季節について
春や秋などに使うものです。ただ使い方次第では一年中使えるので初心者向けです。
夏には強い日差しを遮ったり春や秋には保温したりと万能です。
もちろん防虫効果もあります。簡単に言うと虫除けできて保温もできて1年中使える日除けも出来る万能な布です。
使い方
寒冷紗も不織布と同じように畑に土を盛って種まきをします。
直後に寒冷紗をトンネル掛けして土が乾燥するのを防ぐことで発芽を促進出来ます。
トンネル掛けとは(寒冷紗・防虫ネットの使い方)
※コメリホームページより
アーチ状の支柱に寒冷紗をかける事です。
まずUの形の支柱が売ってるので50cm位ごとに畑に刺して並べます。
その上に寒冷紗を掛けて使います。はしっこは土などを掛けてめくれないようにしましょう。
相性の良い作物
寒冷紗は遮光率(光を通す量)が色々あるのです。種まきした後は遮光率が低い(光をよく通す)のを選びましょう。
上にも書きましたが好光性の種(シソ、ニンジン、レタス、ゴボウ)などの発芽率を上げるためです。

黒の寒冷紗は遮光率50%くらい白の寒冷紗は遮光率20%くらいです。
遮光率が高いほど光を防げますが蒸れやすいので注意が必要です。
注意ポイント
春と秋には光を通しやすい白を使い、光線透過率が高いのを使用して作物を暖める&虫除けに使います。
夏に使う際の注意点
夏に使うなら黒を使って遮光するのが良いです。
光線透過率が低いのを使って日除け&虫除けに使います。
虫の食害は特に有機栽培をしている人には深刻な問題なのでそれを減らせるのは嬉しいですね。
ポイント
キャベツやほうれん草などの葉を食べる野菜は特に食害が深刻になるので絶対に使うようにして下さい。そうしないと虫食いの穴だらけになり収穫できなくなります。
破れなければ何回でも使えるので農薬を撒くのに比べて安全でコストもかからないです。
注意ポイント
実をつける野菜(トマトやナス等)には使用出来ないのには注意が必要です。なぜなら実をつける野菜は受粉が必要なのです。
受粉させてくれるハチなどが来てくれないと実をつけられなくなってしまい収穫出来なくなってしまいます。

ホームセンターでの寒冷紗の価格を比べてみました
1.8m×5m | 1.8m×10m | |
カインズ | 980円 | 1480円 |
コメリ | 1780円 | 無し |
ビバホーム | 1167円 | 2355円 |
セキチュー | 1058円 | 1922円 |
寒冷紗もカインズホームで買うのが1番安いです。
農業資材の価格を比較してみました
寒冷紗のメリット
- 冬以外は使えるので万能です。どれか1枚を選ぶなら寒冷紗(冬は不織布)
- 値段は中間
- 遮光率を選べるので幅広い季節に使える。温度調節が出来る
- 通気性が高いので上から水やりが出来る
- 防虫・保温できる
- 耐久性が高いので不織布より丈夫です。
寒冷紗のデメリット
- 保温効果は不織布の方が高い
- トマトやナスなどの実をつける野菜には使えない
遮光ネットとは
夏など直射日光が強い場合は、作物の葉や花が傷んでしまいます。それを防ぐためにかけるものです。
ネットで買えば色や目の粗さ等のバリエーションは豊富です。
ただホームセンターで売ってるのは黒の遮光ネットだけだと思うので遮光率で調節しましょう。
遮光ネットの効果
- 直射日光の量を調節する事で植物の葉焼けを防ぐ
- 水やりの効果を高める。気温を調節する事で水が蒸発しすぎるのを防ぎます
- 夏に種まきをすると暑すぎて発芽不良を起こすので、遮光ネットを使う事によって気温を調節出来ます。
素材について
主にポリエチレンで出来ていて軽くて丈夫です。
使う季節について
主に夏に使うものです。
直射日光が強い夏に使って日差しの強さを調節します。秋になって日差しが弱くなったら取ります。
使い方
作物に少し距離を空けてかぶせます。木と木の間にヒモで張るのも良しです。
ホームセンターで使う場合は単管パイプを組んで天井部分に取付けています。行った時に見てみて下さい。
ハウスで使う場合は外に張っても中に張っても良いです。
寒冷紗や防虫ネットのようにトンネル掛けはしません。その場合はパッカーで取付けると良いでしょう。
パッカーとは
ビニールハウスのビニールなどを取付ける際に付けるものです。
径が合わないと使えないので注意しましょう。
相性の良い作物
あまり直射日光に強くない作物に使いましょう。
シイタケ等のキノコ類は嫌光性なので1年中かけておきます。
その他には直射日光に弱いトマトに使うのが一般的です。
キノコ類には遮光率80%、野菜類には40%がオススメです。
色の違いについて
黒
一般的な色です。
特別な環境でない限りは、これで大丈夫でしょう。
よくホームセンターでも売られています。汚れも目立ちにくいです。
遮光性★★★
遮熱性★
白
光を反射するので温度上昇を防ぐ効果が高いです。
遮光性★
遮熱性★★★
シルバー
黒と白の中間です。
遮光性★★
遮熱性★★
使う際の注意点
破れなければ何回でも使えるので安全で、そんなにコストもかからないです。
ただ日光を遮断しすぎると生育不良を起こすので気をつけましょう。
ホームセンターでの遮光ネットの価格
2m×2m | 2m×4m | |
カインズ | 980円 | 1480円 |
コメリ | 880円 | 1580円 |
ビバホーム | 1167円 | 2355円 |
セキチュー | 1058円 | 1922円 |
遮光ネットのメリット
- 空間を開けて使えるので水やりの時にも邪魔になりません。作物と1mの間隔があっても大丈夫です。
- 遮光率が様々なので直射日光の量を調節出来る
遮光ネットのデメリット
- 防虫効果は無いです
- 保温効果も無いです。
- 値段が高い
まとめ
ポイント
基本的には春と秋には寒冷紗を使いましょう。
夏には遮光ネットが防虫ネットを使い、冬には不織布を使うというのが良いです。
ただ遮光ネットには防虫効果がないために注意です。寒冷紗では中の作物が見えなくなってしまいます。
店などの商品を見せたい場所や人間の日除けの為に遮光ネットを使うのがオススメです。
広さが物足りない方は畑をレンタルするという手もあります。
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