寒冷紗と遮光ネットの違いを元ホームセンター店長が紹介します!農業や家庭菜園に必須です!

遮光ネット

農業初心者の方や、最近ガーデニングを始めた方には、「寒冷紗」と「遮光ネット」という用語が少し混乱するかもしれませんよね?特に見た目が似ているので、どちらを使うべきか迷うことも多いかもしれません。でも実は、この2つは用途が大きく異なります。

私は最初、どちらを使うべきか分からず、両方を試した経験があります。その結果、使い方や時期を間違えてしまい、無駄に時間とお金を費やしてしまったことも…。そこで今回は、寒冷紗と遮光ネットの違いをしっかりと理解し、適切に使い分ける方法をお伝えします。

寒冷紗は、寒い時期でも植物を守り、保温や防虫の効果を発揮します。一方、遮光ネットは主に夏の強い日差しから作物を守るためのもの。使いどころを間違えると、期待していた効果が得られなかったり、作物の育成に悪影響を及ぼす可能性もあります。特に、遮光ネットには防虫効果がないため、虫除けも必要な場合には別途対策が必要です。

このままだと、適切に使い分けていないと、無駄に費用をかけたり、作物の育成に悪影響を与えかねません。正しい選び方と使い方を理解して、無駄なく、より効率的に育てるためのコツを覚えましょう。

この記事を読んでわかること

  • 寒冷紗と遮光ネットの違い
  • 寒冷紗の用途とメリット、デメリット
  • 遮光ネットの効果と使い方
  • 季節ごとの使い分け方法
  • 価格の比較とおすすめの商品

この記事を参考にすれば、適切な資材を選び、無駄な出費を防ぎながら、健康な作物を育てることができます。

寒冷紗とは(防虫・保温・霜対策)

簡単に言うと虫除けできて、保温もできて、1年中使える万能な布です。

春や秋に使いましょう。

寒冷紗のメリット

●冬以外は使えるので万能です。どれか1枚を選ぶというのなら寒冷紗(冬は不織布を使う)

  • 価格は中間
  • 遮光率を選べるので幅広い季節に使える。温度調節が出来る
  • 通気性が高いので上から水やりが出来る
  • 防虫・保温できる(保温性能は不織布と防虫ネットの中間)
  • 耐久性が高いので不織布より丈夫です。

寒冷紗のデメリット

  • 保温効果は不織布の方が高い
  • トマトやナスなど実をつける野菜には使えない
わからない人
わからない人
迷ったら寒冷紗ですね

寒冷紗の素材について

主にポリエステルが網目状に織ってある布です。

そのため不織布と違い通気性が高いです。ただ不織布より保温効果がないので、暖かくなってきたら使いましょう。

通気性が高いため上から水やりが可能。外さなくても水やりできるのは嬉しいです。

寒冷紗の注意事項

実をつける野菜には使えないのには注意です(トマトやナスなど)。

受粉させるハチなどが来てくれないと実をつけられなくなり、収穫不可能になります。

寒冷紗は遮光性を選べます

黒の寒冷紗は遮光率50%くらい。白の寒冷紗は遮光率20%くらい。

遮光率が高いほど光を防げますが蒸れやすいので注意が必要です。

春と秋には光を通しやすい白を使うのをおすすめします。作物を暖めるのと虫除けに使います。

ホームセンターで寒冷紗の価格を比べました

寒冷紗1.8m×5m

会社名 価格
カインズホーム 980円
コメリ 1780円
ビバホーム 1167円
セキチュー 1058円

寒冷紗1.8m×10m

会社名 価格
カインズホーム 1480円
コメリ なし
ビバホーム 2355円
セキチュー 1922円

カインズホームが最安値です。

他の農業資材の価格はこちらで紹介しています。
【おすすめ】全国ホームセンターの価格を比較してランキングにしてみました。1番安いのはここです!大型・小型・売上高は関係無しのガチンコ対決です

寒冷紗の使い方(トンネル栽培)


シェア畑より(顧客満足度第1位の貸し農園)

トンネル掛けのメリット・デメリット

メリット デメリット
寒い時期でも栽培できる 手間がかかる
作物の成長が早くなる お金がかかる
害虫予防になる 強風で飛んでいってしまう危険がある
病気予防になる 追肥や除草がやりにくい

遮光ネットとは


夏など直射日光が強い場合は、作物の葉や花が傷んでしまいます。それを防ぐためにかけるものです。

ネットで買えば色や目の粗さ等のバリエーションは豊富です。

ただホームセンターで売ってるのは黒の遮光ネットだけだと思うので遮光率で調節しましょう。

遮光ネットの効果

  • 直射日光の量を調節する事で植物の葉焼けを防ぐ
  • 水やりの効果を高める。気温を調節する事で水が蒸発しすぎるのを防ぎます
  • 夏に種まきをすると暑すぎて発芽不良を起こすので、遮光ネットを使う事によって気温を調節出来ます。

素材について

主にポリエチレンで出来ていて軽くて丈夫です。

使う季節について


主に夏に使うものです。

直射日光が強い夏に使って日差しの強さを調節します。秋になって日差しが弱くなったら取ります。

使い方

作物に少し距離を空けてかぶせます。木と木の間にヒモで張るのも良しです。

ホームセンターで使う場合は単管パイプを組んで天井部分に取付けています。行った時に見てみて下さい。

ハウスで使う場合は外に張っても中に張っても良いです。

寒冷紗や防虫ネットのようにトンネル掛けはしません。その場合はパッカーで取付けると良いでしょう。

パッカーとは


ビニールハウスのビニールなどを取付ける際に付けるものです。

径が合わないと使えないので注意しましょう。

相性の良い作物

キノコ

あまり直射日光に強くない作物に使いましょう。

シイタケ等のキノコ類は嫌光性なので1年中かけておきます。

その他には直射日光に弱いトマトに使うのが一般的です。

キノコ類には遮光率80%、野菜類には40%がオススメです。

色の違いについて

一般的な色です。
特別な環境でない限りは、これで大丈夫でしょう。
よくホームセンターでも売られています。汚れも目立ちにくいです。
遮光性★★★
遮熱性★

光を反射するので温度上昇を防ぐ効果が高いです。
遮光性★
遮熱性★★★

シルバー

黒と白の中間です。
遮光性★★
遮熱性★★

使う際の注意点


破れなければ何回でも使えるので安全で、そんなにコストもかからないです。

ただ日光を遮断しすぎると生育不良を起こすので気をつけましょう。

ホームセンターでの遮光ネットの価格

2m×2m 2m×4m
カインズ 980円 1480円
コメリ 880円 1580円
ビバホーム 1167円 2355円
セキチュー 1058円 1922円

農業資材の価格を比較しました

遮光ネットのメリット

  • 空間を開けて使えるので水やりの時にも邪魔になりません。作物と1mの間隔があっても大丈夫です。
  • 遮光率が様々なので直射日光の量を調節出来る

遮光ネットのデメリット

  • 防虫効果は無いです
  • 保温効果も無いです。
  • 値段が高い

まとめ

季節

ポイント

基本的には春と秋には寒冷紗を使いましょう。

夏には遮光ネットが防虫ネットを使い、冬には不織布を使うというのが良いです。

ただ遮光ネットには防虫効果がないために注意です。寒冷紗では中の作物が見えなくなってしまいます。

店などの商品を見せたい場所や人間の日除けの為に遮光ネットを使うのがオススメです。

広さが物足りない方は畑をレンタルするという手もあります。

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