
草刈りって、意外と道具選びで苦労しませんか?私も最初は「とりあえず三日月鎌でいいでしょ」と思っていたのですが、いざ作業してみると…ぜんぜん草が切れない!硬い茎には刃が立たず、狭い場所では大きすぎて入らない。結局、途中で作業をやめて買い直すはめになりました。
実は、鎌にはたくさんの種類があって、刃の形や厚み、長さ、重さ…すべてに意味があります。これを知らずに適当に選んでしまうと、効率が悪くなるどころか、無理な体勢で身体を痛めることも。私自身、最初に知っておけば…と後悔しました。
この記事では、そんな失敗を防ぐために、「どんな作業にどの鎌が合うのか」を徹底的にまとめました。この記事を読むだけで、自分に合った鎌がわかるようになっています。
草刈りは道具選びが9割。ぜひ一度、あなたの作業に合った1本を見直してみてください。
初心者でも迷わない!用途別・鎌の種類ガイド
鎌と一口にいっても、形状・サイズ・刃の厚みなどが異なり、実は用途によって適した種類が大きく変わります。目的に合わない鎌を選ぶと、「切れにくい」「扱いづらい」「すぐに疲れる」といった失敗につながることも。そこでまずは、用途別に最適な鎌の種類を一覧表にまとめました。


用途 | 適した鎌の種類 | 特徴・ポイント |
---|---|---|
とにかく迷っている初心者 | 三日月鎌 | 万能タイプで家庭用に最適 |
効率よく広範囲を刈りたい | 大鎌、払い刈り鎌 | 立ったままでも作業可能/雑草の多い場所に |
狭い場所での作業 | 片手鎌、つかみ刈り鎌 | 小回りが利いて操作性が高い |
木の根元・固い茎の草を切る | 木鎌、草削り鎌 | 厚刃タイプでパワー重視 |
草だけでなく土も削りたい | ねじり鎌 | 雑草の根ごと削り取ることができる |
アウトドアや山菜取り | 縄切り鎌 | 携帯しやすく軽量/紐や小枝の切断にも |
立ち作業+畝作りにも | 三角ホー | 草刈りと畝立ての両方に使える便利タイプ |
アスパラ専用作業 | アスパラ鎌 | 収穫専用設計で刃が細く扱いやすい |
左利きの人 | 左利き用鎌、両刃鎌 | 無理な体勢にならず安全性も◎ |
まずはこの表で用途に合った種類を把握してください。
次の章で具体的なタイプを一つひとつ紹介していきます。
これだけ覚えておけばOK!
- 鎌は「どんな作業をしたいか」で選ぶのがコツ
- 万能タイプな「三日月鎌」から始めるのがおすすめ
- 狭い場所や硬い草には専用タイプが便利
- 作業内容・草の種類・使う人の利き手も考慮しよう
- 選び方ひとつで作業効率がグッと上がる!
草の硬さによって刃の厚さを変えましょう
鎌を選ぶときに意外と見落とされがちなのが「刃の厚さ」です。見た目が似ていても、刃の厚みによって向いている草の硬さや作業内容が大きく変わります。
「刃が薄い=軽くて切れ味が良い」「刃が厚い=頑丈でパワーが出せる」――この違いを理解しておくと、草の種類や作業シーンに応じて道具を正しく選べるようになります。
薄刃と厚刃、どっちが良い?それは“草の硬さ”次第
薄刃の鎌は、柔らかい雑草を軽くスッと刈れる反面、硬い草には負けてしまうことがあります。逆に厚刃の鎌は硬い草に強いですが、重くて疲れやすく、小回りがききにくいのが難点です。


実際の作業で使い分けることで、刃こぼれや無駄な力の消耗も防げます。目的に合った刃厚を選びましょう。
刃の種類 | 向いている草の硬さ | 特徴 |
---|---|---|
薄刃 | 柔らかい草・芝・若い雑草 | 切れ味が良く、軽くて扱いやすいが耐久性はやや低い |
中厚 | 一般的な草全般 | 汎用性が高く、バランス重視で初心者にも◎ |
厚刃 | 硬い草・太い茎・木質化した雑草 | 頑丈で力を入れやすく、ハードな作業向き |
これだけ覚えておけばOK!
迷ったらこれ
「三日月鎌」
はじめて鎌を買うとき、まず候補に入れてほしいのが「三日月鎌」です。家庭用としてもっともポピュラーな形状で、雑草取りや軽作業に万能に使える1本。初心者が最初に手に取るべき定番ともいえる鎌です。
草を根元から刈る、広い範囲を効率よく進める、疲れにくい…そんな“ちょうどいい”が詰まったのが三日月鎌。ここではその魅力と、選び方のコツをわかりやすく解説します。
万能タイプの決定版!三日月鎌はこんな人におすすめ
三日月鎌の魅力は「使いやすさ」と「応用力」。刃が緩やかにカーブしているので、引くだけで雑草がスッと切れます。家庭菜園や庭の草取り、ちょっとした畑仕事まで、幅広い場面で活躍します。


重さや長さも標準的で、取り回しが良いのが特徴です。手の小さい方や女性でも扱いやすいので、家庭用として根強い人気があります。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 一般的な草刈り(庭・畑・家庭菜園など) |
特徴 | 軽くて使いやすい/カーブした刃が草を捉える |
向いている人 | 初心者/家庭用に1本だけ持っておきたい人 |
注意点 | 固い草・狭い場所はやや苦手。専用鎌と併用が◎ |
これだけ覚えておけばOK!
三日月鎌より刃幅が広い
「信州型」
「三日月鎌だとちょっと作業に時間がかかるな…」と感じた方におすすめなのが「信州型の鎌」です。三日月鎌をベースにしながら、刃の幅が広く作られているのが特徴で、より広い範囲を効率よく刈るのに適しています。
特に、家庭菜園やちょっと広めの庭で、草が密集して生えている場所ではその性能が活きます。一度に刈れる面積が広いため、作業スピードが大幅にアップします。
効率よく作業を進めたい人に最適
信州型は、刃が大きくて広いぶん、草にしっかりと刃が入ってザクザクと刈れるのが魅力です。力をかけずともサクサク進められるので、広い場所でも疲れにくく、テンポよく作業を進めることができます。


ただし、刃が広いぶん、狭い場所や細かな部分にはやや不向きです。あくまで“効率重視”で選びたい方におすすめのタイプです。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 庭・畑などの中〜広範囲の草刈り |
特徴 | 三日月鎌より刃幅が広く、一度に多く刈れる |
向いている人 | 作業効率を重視したい中級者〜上級者 |
注意点 | 狭い場所・隅の草取りにはやや不向き |
これだけ覚えておけばOK!
三日月鎌より刃幅が狭い
「越前鎌」
一見すると三日月鎌とそっくりですが、細かい草刈りに特化した「越前鎌」は、刃の幅が狭く、長さもやや細長いのが特徴です。家庭菜園や庭の手入れで「細かい部分まできれいに仕上げたい」という方にぴったりの1本です。
「刃幅が広いと草が取り切れない…」「狭い場所に刃が入らない…」そんな悩みを解決してくれるのが、この越前鎌。精度の高い草取りをしたい場面で、真価を発揮してくれます。
狭い場所や繊細な作業に最適な細身の鎌
越前鎌は、塀ぎわ・花壇・畝のすき間など、一般的な鎌では入りづらい場所でも草をしっかりと刈ることができます。刃が細いため視界が広く、草の根元を狙いやすいのもポイントです。


また、軽量なモデルが多いため、長時間作業しても疲れにくいというメリットもあります。細かい作業が多い人や、見た目をきれいに仕上げたい方におすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 細かい草取り・隙間の草刈り |
特徴 | 細身の刃で狙った草だけを確実に除去できる |
向いている人 | 庭の見栄えを重視したい方/丁寧な草刈りをしたい人 |
注意点 | 広い場所や重い草には不向き。用途の使い分けが必要 |
これだけ覚えておけばOK!
狭い場所で使うなら
「片手鎌」
庭や畑の草取りをしていると、塀ぎわや植木の根元、畝のすき間など「三日月鎌じゃ入らない…」という場所が意外と多くあります。そんなときに活躍するのが、コンパクトで取り回しの良い「片手鎌」です。
小回りの利く形状で、障害物が多い場所でも無理なく使えるため、家庭菜園やガーデニングでは特に重宝されている定番タイプのひとつです。
小さなスペースの草刈りに最適な1本
片手鎌は、名前のとおり片手で扱える軽量かつ小型の鎌です。刃のカーブも浅めで、力加減を調整しやすく、細かい部分の草刈りや整え作業にぴったりです。


庭の縁・プランターのまわり・ブロック塀のすき間など、他の鎌では届きづらい細かい場所をきれいに整えるのに最適です。軽いので長時間作業しても疲れにくいのも魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 狭い場所の草刈り・整え作業 |
特徴 | コンパクトで小回りが利き、軽量で扱いやすい |
向いている人 | 庭の縁や細かい場所の草取りをしたい人 |
注意点 | 広い面積には非効率。補助的な使い方が理想 |
これだけ覚えておけばOK!
狭い場所で使うノコギリタイプなら
「つかみ刈り鎌」
雑草が密集している狭い場所や、根がしっかり張った草を処理したい場面で活躍するのが「つかみ刈り鎌(ルガマ)」です。普通の片手鎌とは違い、ノコギリのようなギザギザの刃を持ち、引っかけて引き切るようにして使うのが特徴です。
細かい草や根の強い雑草も逃さず絡め取れるので、除草作業を効率よく進めたい人におすすめの1本です。
“つかんで刈る”構造で効率UP!
つかみ刈り鎌は、刃の形状が通常の鎌とは異なり、ノコギリ状のギザギザが草をつかんで切る構造になっています。そのため、草が滑りにくく、根ごとしっかり刈り取れるのが最大のメリットです。


また、刃が小さめで小回りが利くため、植木の間やブロック塀の際など、狭い場所の草取りにも最適です。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 密集した雑草や根の強い草の除去 |
特徴 | ノコギリ状の刃で草をしっかりつかんで切れる |
向いている人 | 細かい場所の草を根ごとしっかり取りたい人 |
注意点 | 刃が鋭いため取り扱いには注意/広い面積にはやや不向き |
これだけ覚えておけばOK!
広くて障害物の無い所で使うなら「大鎌」
空き地や畑、公園の一角など、「とにかく広い面積を一気に刈りたい!」という場面では、普通の鎌では作業が追いつきません。そんなときに活躍するのが、大ぶりな刃を持つ「大鎌(おおがま)」です。
刃の大きさと重さを活かして、ザクッと大きな動作で草を刈ることができるため、面積あたりの作業効率が非常に高く、プロの農家にも愛用されているタイプです。
一気に刈るなら大鎌が最強!
大鎌は、大きく振り抜くことで広範囲の草をまとめて刈れる設計になっています。構造的には三日月鎌の拡大版といった形状ですが、刃が重く、力を入れずとも草が切れるのが魅力です。


障害物のない場所で使う前提ですが、そのぶん一振りで刈れる範囲が広く、作業時間も体力消耗も大幅に軽減されます。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 空き地・畑・広い草地の草刈り |
特徴 | 刃が大きく重い/一振りで多くの草を刈れる |
向いている人 | 広範囲を効率的に作業したい中〜上級者 |
注意点 | 狭い場所・障害物の多い場所には不向き |
これだけ覚えておけばOK!
立ちながら刈りたいなら
「払い刈り鎌」
草刈り作業で一番つらいのは、長時間かがんで作業することによる腰や膝への負担です。そんな悩みを解消してくれるのが「払い刈り鎌」です。柄が長く設計されているため、立ったままの姿勢で草を払うようにして刈ることができます。
特に高齢の方や、腰をかがめるのがつらい方にとって、作業負担を大きく軽減してくれる救世主のような存在です。
腰を曲げずに作業できるのが最大の魅力
払い刈り鎌は、いわば「立ち作業に特化した草刈り鎌」です。柄が長く、両手で持って左右に払うように使うため、広い範囲を効率よく刈り取ることができます。


また、使い方はコツさえつかめば簡単。振る動作に合わせて草が切れるので、テンポよく作業でき、広い面積の草刈りもスムーズに進みます。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 空き地・畑・庭などの立ち作業による草刈り |
特徴 | 長い柄で腰をかがめずに作業できる/振り払うように草を刈る |
向いている人 | 腰を痛めたくない人/立ち姿勢で作業したい人 |
注意点 | 小回りが利きにくく、狭い場所では不向き |
これだけ覚えておけばOK!
木や太い植物を切りたいなら
「木鎌」
通常の鎌では歯が立たないような、太めの雑草や木の枝、竹の芽などを相手にする場面では「木鎌(きがま)」が活躍します。厚みのある頑丈な刃が特徴で、切るというより“叩き落とす”ような使い方に近いのがこの鎌のポイントです。
一般的な草刈り用の鎌では苦戦しやすい太い茎や木質化した植物も、木鎌なら一発で刈ることができるため、力の要る作業を大幅に効率化してくれます。
硬くて太い草や若木にこそ木鎌を
木鎌は、刃が分厚く、重さもあるため、普通の鎌では押し負けてしまうような硬い草でもしっかり切断できます。また、木の根元に生えた雑草や下草を処理する際にも、強度の高い木鎌が安心です。


ただし、木鎌は細かい操作や狭い場所の作業には不向きなので、通常の鎌と併用するのがベストです。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 太い雑草・木の芽・硬い茎などの刈り取り |
特徴 | 厚みのある刃で強い力をかけられる/丈夫で折れにくい |
向いている人 | 藪・荒れ地などでしっかり草を刈りたい人 |
注意点 | 重くて小回りがきかない/細かい作業には不向き |
これだけ覚えておけばOK!
小さい隙間に使いたいなら
「草削り鎌」
ブロック塀のすき間やコンクリートの継ぎ目、敷石のあいだなど、普通の鎌では入らないような細い隙間の雑草取りには、「草削り鎌」がぴったりです。細身の刃先と独特の形状により、削るようにして草を取り除くことができます。
草を根元からこそぎ取る感覚で使えるため、力をかけずに効率よく草を処理でき、仕上がりもキレイに整います。
“こするように削る”独特の動きが特徴
草削り鎌は、通常の刃物とは異なり、引いて切るのではなく、押して削るタイプの作業道具です。刃の角度が鋭く、平らな面や細かい段差にもスッと入るため、草が生えやすい狭い場所の掃除に最適です。


また、柄が短めのモデルが多く、片手で操作しやすいので、細かなコントロールが求められる作業でも安心して使えます。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 塀ぎわ・すき間・敷石の間などの草取り |
特徴 | 削るように草を取る/狭い場所にも刃が入りやすい |
向いている人 | コンクリートまわりや細部を丁寧に掃除したい人 |
注意点 | 広い範囲の草刈りには不向き |
これだけ覚えておけばOK!
土ごと雑草を取り除きたいなら
「ねじり鎌」
「草を刈ってもすぐ生えてくる…」そんな悩みを抱えている方におすすめなのが「ねじり鎌」です。普通の鎌が“刈る”道具だとすれば、ねじり鎌は“削る・掘る”ための鎌です。
雑草の根ごとごっそりと引き抜きたいときや、固くなった地表を削って整地したいときにとても便利。家庭菜園や畝づくりの下準備にも使える、用途の広い1本です。
根の深い雑草や固い土にも対応
ねじり鎌は、刃が少しねじれた独特の形をしており、草の根元に差し込んでテコのように削り取ることができます。刃の角度や厚みも工夫されており、土の表面をめくるような使い方が可能です。


使い方に少しコツは必要ですが、慣れれば非常に効率的。農業経験者にも人気のあるタイプで、プロ志向の方にもおすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 根の深い雑草の除去・表面土の削り取り |
特徴 | ねじれた刃で土ごと削れる/草の再発を防ぎやすい |
向いている人 | 根こそぎ除草したい人/家庭菜園や畝づくりをする人 |
注意点 | 硬い土や粘土質の地面ではやや扱いにくい |
これだけ覚えておけばOK!
アウトドアや山菜取りに使うなら
「縄切り鎌」
キャンプや山菜採りなど、屋外での活動時に持っておきたい小型の鎌が「縄切り鎌」です。名前のとおり、もともとは縄を切る用途にも使われていた道具で、携帯性と実用性を兼ね備えたコンパクトな刃物として人気があります。
軽量かつ短柄なのでリュックにも入れやすく、山でのちょっとした草刈りや、山菜の収穫時に重宝します。
登山や山菜採りの“お供”にちょうどいい
縄切り鎌は、一般的な草刈り鎌に比べて刃が短く、湾曲も控えめです。小回りが利きやすいため、山菜や野草を根元からスパッと刈り取るのに向いています。また、太めのツルや細い枝を切るといった軽作業にも使えます。


登山やキャンプなど、荷物を減らしたいシーンでもストレスなく持ち運べるため、アウトドア好きな方に根強い人気があります。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 山菜採り・軽作業・アウトドア時の草刈りやツル切り |
特徴 | 軽量で短柄/持ち運びしやすく、小回りが利く |
向いている人 | 登山・キャンプ・山菜採りなどを楽しむ人 |
注意点 | 広範囲の作業や太枝の切断には不向き |
これだけ覚えておけばOK!
アスパラ収穫用の鎌
アスパラガスの収穫は、茎の根元を正確に切り取る必要があり、一般的な鎌やハサミでは刃が入りづらく、傷つけてしまうこともあります。そこで活躍するのが「アスパラ収穫用の鎌」です。
刃先が短くて鋭く、狙った部分だけをピンポイントでカットできる設計になっており、素早く、正確に、そして茎を傷めずに収穫できるのが特徴です。
収穫作業に特化した“専用の刃先”
アスパラ収穫用鎌は、柄が短くて操作性が高く、先端にかけて鋭角に設計された刃で、狙った1本だけを根元から刈り取ることが可能です。周囲の茎や土を傷つけることなく、鮮度を保ったまま収穫できるのが最大のメリットです。


生産農家はもちろん、自家栽培でアスパラを育てている方にもおすすめの道具です。刃の形状はメーカーごとに少しずつ違いがあるため、自分の手に合ったものを選ぶとさらに使いやすくなります。
項目 | 内容 |
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用途 | アスパラガスの収穫専用 |
特徴 | 刃先が短く鋭い/狙った1本だけを正確に収穫できる |
向いている人 | アスパラの家庭栽培〜生産農家まで |
注意点 | 草刈りや他の収穫には不向き。用途限定の専用工具 |
これだけ覚えておけばOK!
立ったまま除草+畔も作りたい
「三角ホー」
「立ったまま草を取りたい」「畑の畝(うね)をきれいに整えたい」そんな要望を1本で叶えてくれるのが「三角ホー」です。通常の鎌とは違い、刃が三角形のヘラ状になっていて、削る・寄せる・整えるといった作業に幅広く対応できます。
農業現場ではもちろん、家庭菜園でも人気のある道具で、「畝の形成」と「立ち作業の除草」が同時にできる点が非常に魅力的です。
“削る・寄せる”ができる多機能ツール
三角ホーは、平たい刃を使って草の根元を削り取るだけでなく、土を寄せて畝を整えたり、土の表面をならしたりすることもできます。柄が長いため、かがまずに作業できるのも大きなメリットです。


農具としての歴史も長く、頑丈に作られているものが多いため、しっかりと使い込めるのもポイント。特に広い畑での作業効率を上げたい方におすすめです。
項目 | 内容 |
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用途 | 立ち作業の除草/畝づくり/整地作業 |
特徴 | 三角形の刃で草を削る・土を寄せる・形を整える |
向いている人 | 家庭菜園〜農業まで/腰に負担をかけたくない人 |
注意点 | 狭い場所や細かい作業には不向き |
これだけ覚えておけばOK!
左利きの人なら
「左利きの鎌」か「両刃」
市販されている鎌の多くは右利き用に作られており、左利きの方にとっては「なんとなく使いづらい」「力が入りにくい」と感じることがあるかもしれません。そんなときにおすすめなのが、「左利き専用の鎌」または「両刃タイプ」です。
持ち手や刃の角度が左手でも自然に使えるよう設計されており、草の刈り取りがスムーズになります。無理な体勢で作業を続けることで生じる疲労やケガのリスクも軽減できます。
“利き手に合う道具”が安全性と効率を高める
左利きの鎌は、刃の研ぎ角度が左手で引いたときに最も効率よく草が切れるようになっており、自然な動きで作業が行えます。また「両刃タイプ」であれば左右どちらでも使えるため、家族で共有する場合や両手を使い分けたい人にも便利です。


特に長時間作業をする人ほど、手に合った道具を使うことで疲労軽減にもつながります。自分の利き手に合わせた選択をしましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
用途 | 左利きの方の草刈り/共有用として両刃も◎ |
特徴 | 左手で使いやすい刃角/両刃は左右どちらでも使える |
向いている人 | 左利きの人/安全性と使いやすさを重視する人 |
注意点 | 左利き用は種類が限られるため、在庫に注意 |
これだけ覚えておけばOK!
砥石を使った鎌の研ぎ方
鎌の切れ味が落ちてくると、作業効率が下がるだけでなく、無理に力を入れてケガのリスクが高まる原因にもなります。そんなときは、砥石でこまめに刃を研ぐことで、購入時に近い切れ味を取り戻せます。
鎌用の砥石はホームセンターや通販でも手に入るので、1つ持っておくと長く使い続けるためのメンテナンスが可能になります。
正しい角度と方向で研ぐのがポイント
鎌の研ぎ方は、「刃の外側だけを研ぐ」のが基本です。裏側は研がず、片面だけを一定の角度で研ぎ続けることで、元の刃付けを維持しながら切れ味を戻すことができます。


作業時は滑らないよう手袋を着けて固定しながら研ぎましょう。慣れないうちは軽く、少しずつ研ぐのがコツです。
手順 | ポイント |
---|---|
1. 刃の外側を固定 | テーブルの端などで鎌をしっかり押さえる |
2. 砥石を斜めに当てる | 15〜20度の角度が理想/一定方向で動かす |
3. 同じ面を均一に研ぐ | ガタつかず滑らかに研げたら完了 |
4. 水洗いして乾燥 | 研ぎカスを流し、よく乾かして保管 |
これだけ覚えておけばOK!
まとめ|作業に合った鎌を選べば草刈りが劇的にラクになる!
鎌は一見どれも似たように見えますが、刃の形・厚み・長さによって得意な作業がまったく異なります。この記事では、草の種類や作業場所に応じた最適な鎌を紹介してきました。
「とりあえず三日月鎌」ではなく、作業内容に合わせて道具を選ぶことが、草刈りの効率化とケガ防止の第一歩です。
「どれを選べばいいか分からない…」そんな人へ


以下に、おさらいとしてポイントを整理します。
目的 | おすすめの鎌 |
---|---|
初めての1本 | 三日月鎌(万能タイプ) |
広くて草が多い場所 | 信州型・大鎌・払い刈り鎌 |
狭い場所・細かい作業 | 越前鎌・片手鎌・草削り鎌 |
硬い草・太い茎 | 木鎌・ねじり鎌 |
アウトドア・山菜採り | 縄切り鎌 |
収穫専用 | アスパラ収穫用鎌 |
立ったまま作業したい | 払い刈り鎌・三角ホー |
左利きの人 | 左利き用鎌・両刃鎌 |
切れ味を保つ | 砥石で定期的に研ぐ |
草の硬さに合わせる | 柔らかい草には薄刃/硬い草には厚刃 |
これだけ覚えておけばOK!