作物を植えてから何もしないと害虫に食害されてしまったりシカや猪に食べられてしまったりしてしまいますね。
また寒くなってくると苗の元気がなくなってしまったり霜が生えてダメになってしまいます。
人間も服を着たり家の中にいないとダメなように、作物も身を守るためや、暑すぎたり寒すぎたりしないように保護してあげないとダメなんです。
そのために不織布・寒冷紗・防虫ネットがあります。
ただお客様を見ていると、わからないで購入されている方が多いような気がします。


これを読んで下さってる方も見た目が同じようなんで、わからなくて適当に使っている方も多いのではないでしょうか?
今回は違いを紹介させて頂きます。お役に立てれば嬉しいです。
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目次
結論は季節によって使い分けた方が良いです
種類 | 主に使う季節 |
寒冷紗 | 春と秋 |
防虫ネット | 夏 |
不織布 | 冬 |
全て購入するのが理想なのですが、どれか1つで迷ったら幅広い季節に使う寒冷紗にしましょう。詳しく理由を説明していきます。
特徴を比較しました
安価 | く | 高価 |
不織布 | 寒冷紗 | 防虫ネット |
防虫能力が低い | く | 防虫能力が高い |
寒冷紗 | 不織布 | 防虫ネット |
耐久性が低い | く | 耐久性が高い |
不織布 | 寒冷紗 | 防虫ネット |
保温能力が低い | く | 保温能力が高い |
防虫ネット | 寒冷紗 | 不織布 |
- 価格が1番安いのは不織布
- 防虫能力が1番高いのは防虫ネット
- 耐久性が1番高いのは防虫ネット
- 保温能力が1番高いのは不織布
不織布の使い方(ベタ掛け)
基本的には種まき後の管理や苗の管理に使います。直接上からかけて石やピンで固定します。はじに土をかけて固定しても大丈夫です。
風で飛ばされないように、キチンと固定しましょう。
畑に土を盛って種まきをします。直後に不織布をベタかけして土が乾燥するのを防ぐことで発芽を促進出来ます。
苗にかける場合は直接触れる事になりますので、夕方に掛けて朝には外すようにすると、苗にダメージを与えずにすみます。
不織布は耐久性が強くないのでトンネル掛けには適さないです。なので上でも書きましたが、基本的には冬に使う物です。春と秋には寒冷紗を使いましょう。
寒冷紗ならトンネル掛けが出来るので、いちいち外さなくても大丈夫です。
予算に余裕があれば冬は不織布をベタ掛けにして、上からトンネルかけで寒冷紗を使うと、もっと良いです。
寒冷紗・防虫ネットの使い方(トンネル栽培)
※シェア畑より(顧客満足度第1位の貸し農園)
寒冷紗と防虫ネットの張り方は同じです。基本的には種まき後の管理や苗の管理に使います。
種まき直後に不織布をベタ掛けして土が乾燥するのを防ぐことで発芽を促進できます。不織布で保温が足りない場合は寒冷紗をトンネル掛けすると良いです。
ただ不織布は苗に直に触れる事になります。それが良くないです。苗が育ってきたら不織布を外して、寒冷紗だけで間に合わせたいです。


基本的には不織布は冬に使う物です。春と秋なら寒冷紗だけを使いましょう。寒冷紗ならトンネル掛けが出来るので、いちいち外さなくても大丈夫です。
破れなければ何回でも使えるので農薬を撒くのに比べて安全でコストもかからないです。
ただ実をつける野菜(トマトやナス等)には使用出来ないのには注意が必要です。なぜなら実をつける野菜は受粉が必要なのです。
受粉させてくれるハチなどが来てくれないと実をつけられなくなってしまい収穫出来なくなってしまいます。
トンネル栽培のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
寒い時期でも栽培できる | 手間がかかる |
作物の成長が早くなる | お金がかかる |
害虫予防になる | 強風で飛んでいってしまう危険がある |
病気予防になる | 追肥や除草がやりにくい |
無農薬・有機栽培の防虫対策に最適
虫の食害は有機栽培をしている人には深刻な問題なので、それを減らせるのは嬉しいです。
防虫ネットの場合だけですが天敵であるアザミウマの被害を減らせるのも嬉しいです。
不織布とは(霜対策に最適)
不織布といえばパオパオです。ホームセンターでは置いてないので通販で購入しましょう。ただホームセンターで購入する場合には、特にこだわらなくても大丈夫です。
不織布のメリット
- 価格は1番安い
- 保温性能が1番高い
- 鳥害や虫害を防げる
不織布のデメリット
- 耐久性が低いので破れやすい
- 掛けたまま水やりが出来ない。寒冷紗と防虫ネットはかけたまま水やりが出来ます。
- 光を通しにくいので日中は外す必要があるので手間がかかる
不織布の素材について


文字の通り織っていない布で熱や圧力をかけた水などで繊維をくっつけて作っています。なので網目が無く織ってません。
ほとんど隙間がないので防虫能力は抜群です。通気性も良いので保温・防霜・防虫などに使います。
柔らかくて肌触りは良いですが、その分破れやすいです。1番破れやすいタイプです。
不織布の効果的な野菜


白菜やほうれん草などの葉を食べる野菜は、特に食害が深刻になるので絶対に使うようにして下さい。そうしないと虫食いの穴だらけになり収穫できなくなります。
特に好光性の種(光を必要とする種)には効果絶大です。
シソ、ニンジン、レタス、ゴボウなどは発芽するのに光が必要なので種まきをしても土を被せない方が良いのです
そのままだと鳥や害虫に食べられてしまうので、守ることか出来ます。
ただそれほど温度が低くない時は寒冷紗でも良いです。破れなければ何回でも使えるので農薬を撒くのに比べて安全でコストもかからないです。
不織布を使う季節(冬)
主に冬に使うものですね。野菜の苗や種まきした後の上に、直接ベタ掛け(支柱等を使わずにそのまま作物の上にかける)するのが一般的な使い方です。
冬は不織布の上から、トンネル掛けで寒冷紗をかけるのをおすすめします。昼間は不織布をはがすことになってしまうので、寒冷紗をかけないと作物が無防備になってしまいます。


不織布の保温性能
最強の保温性能を備えていますがそれでも極寒の中だと使えません…その場合はビニールハウスにするしかないです。
不織布の防虫効果について
網目が細かいので防虫効果は高いです。
ただずっと被せておくと蒸れてしまいますので昼間は剥がしましょう。
ホームセンターでの不織布の価格を比べてみました
不織布1.35m×5mの価格の比較
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 318円 |
コメリ | 498円 |
ビバホーム | 無し |
セキチュー | 537円 |
不織布1.8m×5mの価格の比較
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 418円 |
コメリ | 598円 |
ビバホーム | 592円 |
セキチュー | 645円 |
不織布1.8m×10mの価格の比較
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 798円 |
コメリ | 980円 |
ビバホーム | 1167円 |
セキチュー | 861円 |
1番安いのはカインズホームでした。
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寒冷紗とは(防虫・保温・霜対策)
簡単に言うと虫除けできて、保温もできて、1年中使える万能な布です。
寒冷紗のメリット
●冬以外は使えるので万能です。どれか1枚を選ぶというのなら寒冷紗(冬は不織布を使う)
- 価格は中間
- 遮光率を選べるので幅広い季節に使える。温度調節が出来る
- 通気性が高いので上から水やりが出来る
- 防虫・保温できる(保温性能は不織布と防虫ネットの中間)
- 耐久性が高いので不織布より丈夫です。
寒冷紗のデメリット
- 保温効果は不織布の方が高い
- トマトやナスなど実をつける野菜には使えない

寒冷紗の素材について
主にポリエステルで出来ていて網目状に織ってある布です。不織布は織ってなかったんですが寒冷紗は織ってある布になります。
そのため不織布と違い網目状になっているので通気性が高いです。不織布より保温効果がないので暖かくなってきたら使いましょう。
通気性が高いため上から水やりが出来ます。外さなくても水やりが出来るのは嬉しいです。
寒冷紗の注意事項
受粉が必要なためトマトやナスなど実をつける野菜には使えないのには注意です。受粉させてくれるハチなどが来てくれないと実をつけられなくなってしまい、収穫出来なくなってしまいます。
寒冷紗を使う季節について(春・秋)
春や秋に使うものです。
長い期間使えるので初心者向けです。夏には強い日差しを遮ったり春や秋には保温したりと万能です。
寒冷紗は遮光性を選べます
黒の寒冷紗は遮光率50%くらい。白の寒冷紗
は遮光率20%くらい。
遮光率が高いほど光を防げますが蒸れやすいので注意が必要です。
春と秋には光を通しやすい白を使うのをおすすめします。光線透過率が高いのを使用して作物を暖めるのと虫除けに使います。
これもホームセンターでは販売していないので楽天市場やAmazon
などの通販で購入しましょう。
ホームセンターでの寒冷紗の価格を比べてみました
寒冷紗1.8m×5m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 980円 |
コメリ | 1780円 |
ビバホーム | 1167円 |
セキチュー | 1058円 |
寒冷紗1.8m×10m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 1480円 |
コメリ | なし |
ビバホーム | 2355円 |
セキチュー | 1922円 |
寒冷紗もカインズホームで買うのが1番安いです。
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不織布にも寒冷紗にも防虫効果あるじゃん!じゃあ防虫ネットいらないんじゃない?と思われるかもしれませんが‥そんな事はありません
防虫ネットとは(防虫に最適)
防虫ネットのメリット
- 光線透過率を選べるので季節により温度調節が出来る
- 防虫能力は1番高い
- 様々な色があるので幅広く防虫出来る。黒を選べば遮光も出来る
- 通気性が高いのでネットの上から水やりが出来る
- 耐久性は1番高い
防虫ネットのデメリット
- 保温能力は1番低い
- 価格は1番高価
アザミウマ対策をするため0.4mmの防虫ネットをおすすめします
畑の天敵アザミウマを通れなくするために0.4mmをおすすめしたいです。ただ0.4mmの防虫ネットはホームセンターでは置いていないことが多いです。
一般的な防虫ネットは0.6mm~1.0mmになってしまいます。楽天市場やAmazon
などの通販で購入しましょう。
それに0.4mmだと金額が高価になってしまうので、予算が合わない人は1mmくらいのを使うと安く済みます。


防虫ネットは簡単に言うと虫除け出来る布ですが、防虫ネットの良い所は網目の細かさが選べる所です。
虫除けに特化しているので主に夏に使います。
虫が通れなくなる目合いの目安
目合い | 防虫が出来る虫の種類 |
0.4mm | コナジラミ・アザミウマ |
0.6mm | ハモグリバエ・キスジノミハムシ |
1.0mm | コナガ・アオムシ・カブラハバチ・ヨトウムシ |
1.1mm~4.0mm | モンシロチョウ・ヨトウガ・蛾 |
一般的には0.6mm~1.0mmを選ぶ方が多いと思います。
アザミウマ対策には赤い防虫ネットも効果があります
赤い防虫ネットはアザミウマに効果があるというのが研究でわかっています。
夏に多発し野菜を変色させたりウィルスを媒介させたりして花が奇形になったりして開花出来なくなってしまいます。
非常に厄介な虫なので発生したことがある場合は赤を使いたいです。ただホームセンターには置いていませんので通販で購入しなければなりません。
防虫ネットを使う季節について
上にも書きましたが主に夏に使うものですね。目は粗めの物が多いのでネットの上から水やりが出来ます。
目は粗めなので小さい虫は入ってしまいますが蒸れにくいのでネットをめくる回数が少なくて済むのが良いです。
ホームセンターでの防虫ネットの価格を比べてみました
防虫ネット1.35m×5m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 748円 |
コメリ | なし |
ビバホーム | 918円 |
セキチュー | 732円 |
防虫ネット1.35m×10m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 1380円 |
コメリ | 1480円 |
ビバホーム | 無し |
セキチュー | 1490円 |
防虫ネット1.8m×5m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 980円 |
コメリ | 1080円 |
ビバホーム | 無し |
セキチュー | 950円 |
防虫ネット1.8m×10m
会社名 | 価格 |
カインズホーム | 1680円 |
コメリ | 1880円 |
ビバホーム | 2247円 |
セキチュー | 1922円 |
防虫ネットはカインズホームかセキチューで買うのが安いです。
他の農業資材の価格はこちらで紹介しています。
【おすすめ】全国ホームセンターの価格を比較してランキングにしてみました。1番安いのはここです!大型・小型・売上高は関係無しのガチンコ対決です
まとめ
種類 | 主に使う季節 |
寒冷紗 | 春と秋 |
防虫ネット | 夏 |
不織布 | 冬 |
全て購入するのが理想なのですが、どれか1つで迷ったら幅広い季節に使える寒冷紗をおすすめします。
広さが物足りない方は畑をレンタルするという手もあります。
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