アスパラガスは1度取れ始めると10年くらいは収穫が楽しめる野菜です。
なので初めの植え付けの場所選びが大切になります。10年間は、植えた場所が使えなくなるので邪魔にならない場所に植え付けましょう。
ただ種から育てる場合は丸2年間は収穫出来ませんので我慢しましょう。
※私だと上手くいきましたが全ての人が同じ方法で上手く育てられるかは保証出来ません。群馬県南部での場合です。
アスパラガスは育てるのが難しいので、宅配してもらうと簡単に美味しく食べれます。こちらの記事で詳しく紹介しています。
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アスパラガス栽培の難易度
種から★★★★★
苗から★★★
種から育てるのは難しいです。なぜなら芽が出ても雑草と見分けにくいため間違えて抜いてしまうからです。
雑草の方が成長が早いため、少し放っておくだけで雑草に埋もれてしまいます。なのでこまめに雑草を抜く事が重要な作物です。
それに小さいうちは弱いので、すぐに枯れてしまいます。病気にも強くないので大きくなるまでは大変です。
育て方カレンダー
時期 | やること | 詳細 |
1年目4月頃 | 種まき | 春になったら種まきの時期です。 |
1年目6月頃 | ポット上げ | 10cmくらいになったら |
2年目2月頃 | 土づくり | 毎年堆肥・肥料・石灰を入れる。 |
2年目4月頃 | 植え付け | 畑かプランターに苗を植えつけます。 |
2年目4月頃 | 雑草予防 | 毎年除草剤をまきましょう。 |
2年目4月頃 | 病気予防 | 予防に効果のある殺菌剤を毎年まく。 |
2年目4月頃 | 害虫予防 | 予防に効果のある殺虫剤を毎年まく。 |
2年目6月頃 | 追肥 | 肥料を追加します。毎年やります。 |
2年目6月頃 | 倒伏防止 | 支柱を立ててヒモをはる |
2年目12月頃 | 追肥 | 肥料を追加します。毎年やります。 |
3年目4月頃 | 収穫 | 10年くらい収穫可能です。 |
3年目12月頃 | 茎刈り取り | 冬の手入れとして毎年刈り取りましょう。 |
種から苗を作るのは1年かかるので、ホームセンターなどで苗を購入して始めると、手軽に始められます。
おすすめの品種
ホームセンターで購入する場合アスパラガスの苗は1種類しか置いていない事が多いので、そんなに品種を気にする必要はありません。
こだわる方は「グリーンアスパラガス」をオススメします。
使用する物
- 専用の培養土
- 土壌酸度計
- 苦土石灰
- 牛ふん堆肥
- 専用肥料。なければ8-8-8化成肥料。
- クワもしくは耕運機
- 植え穴作成機
- 種まきトレー(種から育てる場合)
- 種まき用の土(種から育てる場合)
- ピンセット(種から育てる場合)
- 水を入れたコップ(種から育てる場合)
- 黒ポット(種から育てる場合)
【1年目4月頃】
種まき(種から育てる場合)
- ホームセンターなどで種を購入。
- 種まきトレーにまく
- 5mmくらい薄く土をかける
- 水をやる(芽がでるまで乾かさないように)
- 新聞紙をかける
- 芽がでたら新聞紙をとる
- 10cmくらいになったらポットに移し替える
発芽地温25~30℃が理想なので寒いときは外に出しっぱなしにしないようにしましょう。
【1年目6月頃】
ポット上げ
背丈が10cmくらいになったら黒ポットに移し替えます。黒ポットにポット専用培養土を入れて、そこに1つ1つ移し替えます。1つのポットには1つの苗が入るようにしましょう。
ポット専用培養土を黒ポットに入れたら指で穴を開けて、そこに苗を入れて土をかけます。最後に水をたっぷりとかけたら終了です。その後も表面が乾いたら水をたっぷりとやって下さい。
ポットの下から水が出てくるまで、あげるのがコツです。水やりは午前中にやりましょう。
【2年目2月頃】
土作り(プランターでも可)
石灰をまく
苦土石灰を1平方メートルあたり150gほど畑に入れます。クワや耕運機などを使って、よくかき混ぜます。
苦土石灰を入れる事で土を酸性から中性よりにする事が出来ます。
土はPH6〜6.5(中性〜弱酸性)が理想ですので、苦土石灰をまいたあとに土壌酸度計でPHを測りましょう。
消石灰や有機石灰でも中和する事が出来ますが苦土石灰をオススメします。
なぜなら苦土石灰の中にはカルシウムとマグネシウムが入っているからです。
カルシウムは作物を病気に強くする効果があり、マグネシウムは作物の葉緑素の形成にかかせない効果があります。
土壌を中和しながら、これらを同時に補給出来るので苦土石灰をオススメしたいです。
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堆肥と肥料をまく
植え付けの前に牛ふん堆肥を1坪あたり10kgくらいまきましょう。
牛ふんじゃなくて、とんぷんでも良いですが高価なので安価な牛ふん堆肥をオススメします。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
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そのあとは専用肥料を1平方メートルあたり100gくらいまいてかき混ぜましょう。
専用肥料がなければ、8-8-8化成肥料でも代用出来ます。※あくまで目安なので土の状態によって変わります。
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【2年目4月頃】
植え付け(日当たり良い所)
次の年の3〜4月になったら畑に定植します。ここまで1年かかります。
アスパラガスは畑に定植するまでの期間が長い作物になるので根気が必要です。
畑は植え付けの1ヶ月前には準備をしておきましょう。
プランターで栽培する場合は深さ20cm以上あるのを用意します。
10号以上のに1株入れましょう。
手順としては下記のようにやります。
- 底にネットを敷く
- 鉢底石を入れる
- 専用の培養土を入れる
- 苗を植える(出来るだけ広げる)
- たっぷりと水やりをする
アスパラガスは1度植えると10年は場所を使えなくなるため、プランターだと移動させられるため便利です。
【2年目4月頃】
雑草予防
放っておくと雑草が生えてくるので除草剤をまきましょう。オススメはトレファノサイド乳剤です。
1平方メートルあたり約0.2ml〜0.3mlを入れて100ml位に薄めてまきましょう。
雑草発生前にまくようにしないと意味がありません。なので必ず植え付け直後にまきましょう。
すでに生えている雑草には効果がありません。
すでに雑草が生えている場合はラウンドアップマックスロードなどの除草剤をまくなどして、雑草を枯らしておきましょう。
除草剤のまきかたについて、こちらの記事で詳しく紹介しています。
畑への除草剤の撒き方をホームセンター社員が紹介します。ジョーロより広範囲に撒きたい場合におすすめ
【2年目4月頃】
病気予防(立ち枯れ病)
アスパラガスは立ち枯れ病に注意が必要です。茎と根が枯れて倒れてしまう病気です。
定植直後や生育初期に起きやすいし土壌伝染性なので連作をしてしまうと起きやすいです。
地面にある病原菌が主な原因なので、雨や水やりの時に跳ねた水が茎に付着して感染します。
根が枯れてしまうので、すぐに引っこ抜けてしまいます。
梅雨時期などの雨が多く水はけが悪い時に発生しやすいです。
予防方法
畝を高くしたり、パーライト・パーミキュライトを投入して水はけを良くする。感染したら取り除き、周りの苗を消毒する。
効果のある薬剤
ダコニール1000
作物にもよりますが基本的には1000倍散布して使います。
収穫前日まで使えるので発生したら、すぐに使いましょう。約1000倍に薄めてジョウロや噴霧器で全体にまきましょう。
他にも稲・ネギ・きゅうり・トマト・みずなに効果があります。
※全部で4回しか散布出来ないので注意です。キチンと説明書を読んでから散布しましょう。
【2年目4月頃】
害虫予防
アスパラガスの天敵といえばジュウシホシクビナガハムシです。
発生時期:春〜秋
葉や茎が噛じられてボロボロになってしまいます。噛じられると茎が曲がってしまい倒れやすくなってしまいます。見つけしだい捕まえて駆除しましょう。
対策
成虫は反射光を嫌うためシルバーマルチを敷いたり、シルバーテープを作物の周りに巻いたりして対策しましょう。
駆除できる殺虫剤
モスピラン水溶剤
基本的には4000倍に薄めてジョウロや噴霧器で散布しましょう。収穫前日まで使えます。
※最大で2回しか同じ作物には使えませんので注意が必要です。説明書をよく読んでから使いましょう。
殺虫剤について、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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【2年目6月頃】
追肥・土寄せ
月に1度は化成肥料を1平方メートルあたり30gくらいまきましょう。それと同時に土を茎に寄せておきましょう。
何もしないと土が崩れてしまって根っこがむき出しになってしまいます。
【2年目6月頃】
倒伏防止をする
アスパラガスは細くて長い茎が出るので非常に倒れやすいです。なので倒伏防止のためにヒモでくくっておきましょう。
苗の四隅に支柱を立てます。その支柱にヒモを結んでアスパラガスの周りを囲みます。アスパラガスが成長するごとにヒモを上げていきます。
【2年目12月頃】
追肥・土寄せ
月に1度は化成肥料を1平方メートルあたり30gくらいまきましょう。それと同時に土を茎に寄せておきましょう。
何もしないと土が崩れてしまって根っこがむき出しになってしまいます。
肥料の価格について、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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【3年目4月頃】
収穫
3年目の春になったら収穫です。4月頃になると芽が出てきますので若いうちに摘みましょう。25cm前後までが美味しいです。
それより長くなると渋みが出るので注意です。上手く出来れば10年楽しめるので毎年収穫して美味しく頂きましょう。
6月頃になったら収穫を辞めましょう。取りすぎると苗が弱ってしまいます。
収穫を辞めたあとは12月頃まで伸ばして放っておきましょう。
【3年目12月頃】
茎の刈り取り(冬の手入れ)
3年目の12月に入ったら地上部分に生えている茎と葉を刈り取りましょう。地上部分に枯れた茎葉が残っていると、栄養が取られてしまい良くありません。
根っこ部分に栄養が行き渡るように必ず切るようにしましょう。切った茎は畑に埋めるかコンポストへ入れて堆肥にしましょう。
広さが物足りない方は畑をレンタルするという手もあります。
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