PR

リン酸肥料4種(ようりん・過燐酸石灰・バットグアノ・骨粉)の違いを元ホームセンター店長が解説!

わからない人
わからない人
リン酸肥料って、ようりんとか骨粉とか色々あるけど…正直どれを選べばいいの?

家庭菜園を始めたばかりの頃、私もまさに同じことで悩みました。ホームセンターの肥料コーナーには似たような袋がズラリと並び、説明書きを読んでもいまいちピンとこない。結局、名前に「石灰」とあるから酸性の土にいいのかな?と安易に過リン酸石灰を選び、あとで「ようりんの方がよかった…」と後悔したことがあります。

実はこの4つのリン酸肥料は、それぞれ性質も使い方も全く違います。「ただリン酸が多い」という理由で選ぶと、作物に合わずに育ちが悪くなってしまうことも。特に有機栽培を考えている人や、土壌改良をしたい人には致命的なミスになりかねません。

この記事では、ホームセンターで実際に売っていた経験をもとに、「ようりん・過リン酸石灰・バットグアノ・骨粉」の違いをわかりやすくまとめました。それぞれの特徴、向いている作物、使い方までしっかり解説していますので、これから肥料を選ぶ方はぜひ参考にしてみてください。

成分だけでなく、使う時期や土壌との相性も知らずに選んでしまうと、せっかくの家庭菜園がうまくいかないこともあります。この記事を読めば、もうリン酸肥料選びで迷いません。

ようりん・過燐酸石灰・バットグアノ・骨粉の違い

リン酸 種類 有機栽培 酸度
ようりん 約20% 化学肥料 - アルカリ性
過リン酸石灰 約17~20% 化学肥料 - 中性
バッドグアノ 約25% 有機質肥料 -
骨粉 約17~24% 有機質肥料 -

1番人気
「ようりん」

ようりんは天然成分なので有機栽培に使えます。

リン酸成分の他にも、石灰・ケイ酸・石灰が含まれていて人気のリン酸肥料です。ホームセンターでは過リン酸石灰より「ようりん」のほうが人気があります。

即効性がないのですが持続性があるので元肥として使いましょう。

過リン酸石灰

世界初の化学肥料と言われていますが最近では使われることは少なくなりました。石灰と名がついてますが土壌を中和する効果はありません。

即効性があるので追肥として使いましょう。

バットグアノ

バットグアノはコウモリの糞が化石化したものです。

コウモリの糞が生息地の洞窟で自然に発酵し、洞窟の成分を取り込むことでカルシウムも含まれて栄養満点の肥料になります。

牛糞や鶏糞のように動物の糞を使っているため有機栽培で使えます。ただ効き目が緩やかなので追肥には向きませんし、高価なので骨粉を使う人もいます。

基本はリン酸が多いですが、窒素が多いタイプのバットグアノもあるので注意しましょう。

骨粉


骨粉は牛や豚などの骨を粉砕した肥料です。

リン酸の他に窒素も含まれています。

ただまくと虫がわきやくかったり鳥が寄ってくるので、あまり使う人はいません。

まとめ|リン酸肥料は“違い”を知って選ぼう

リン酸肥料は「どれもリンが多いから同じ」と思いがちですが、性質・使い方・向いている作物が大きく異なります。
特にようりんは人気が高く、ホームセンターでもよく売れていますが、即効性はなく元肥向き。
一方、過リン酸石灰は即効性がある追肥向きですが、有機栽培には使えません。
バットグアノや骨粉は有機肥料として安心して使えますが、においやコスト面で注意も必要です。

  • ようりんは持続性が高く、元肥向きのアルカリ性肥料
  • 過リン酸石灰は即効性があり、中性で追肥に最適
  • バットグアノは有機肥料で栄養豊富だが価格はやや高め
  • 骨粉は有機栽培OKだが、虫や鳥が寄るリスクあり
  • 作物や土壌、目的に合わせて適切な肥料選びをすることが大切

迷ったときは「何を育てたいのか」「有機にこだわるのか」「元肥か追肥か」を基準にして選びましょう。
正しく選べば、リン酸肥料はあなたの家庭菜園や農作物にとって強い味方になります。

-肥料・農薬