不織布と寒冷紗の違いを元ホームセンター店長が解説!農業や家庭菜園では必ず使いましょう。

畑

家庭菜園を始めると、必ず直面するのが「害虫」や「害獣」による食害、そして寒い季節の「霜」対策です。自分の手で育てた野菜が虫に食われたり、霜でダメになったりすると、すごくショックですよね。私も最初はそんな経験をしたことがあります。

大切に育てていた野菜が次々と食べられて、収穫前に見放されてしまう…そんな悲しい瞬間を何度も繰り返しました。

ですが、これらの問題は「不織布」と「寒冷紗」を使うことで解決できるんです。私はこれらの資材を使ってから、害虫や霜に悩むことがほとんどなくなりました。それでも、最初はどれを選べばいいのか迷うことが多かったんです。見た目が似ているので、適当に選んでしまっていたこともありました。

そこで今回は、家庭菜園で使う「不織布」と「寒冷紗」の違いを詳しく解説します。この知識を持っていることで、これからの作物が守れること間違いなし!選び方を間違えると、せっかくの努力が台無しになってしまうかもしれません。もしもまだ使ったことがない方や、どれを選んだらよいか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 不織布と寒冷紗の機能の違いと選び方
  • 冬の霜対策に最適な資材はどれか
  • 害虫や害獣から作物を守る方法
  • 季節ごとの資材の使い分け方
  • 購入する際に最適な選択肢を提案

「このままだと損するかも…」と感じているなら、ぜひ今すぐにでも適切な資材を選び直しましょう。適切な選び方一つで、あなたの菜園は大きく変わりますよ。

不織布・寒冷紗の違い

畑

価格 防虫能力 耐久性 保温能力
不織布 安い 普通 低め 高い
寒冷紗 普通 低め 普通 普通

季節によって使い分けましょう

季節

種類 主に使う季節
寒冷紗 春と秋
防虫ネット
不織布

全て購入するのが理想なのですが、どれか1つで迷ったら幅広い季節に使える寒冷紗にしましょう。詳しく理由を説明していきます。

不織布とは(霜対策に最適)


不織布といえばパオパオが有名です。ホームセンターでは置いてないので通販で購入しましょう。

こだわりがなければ、ホームセンターで売ってるので十分です。

主に冬に使うものです。

野菜の苗や種まき後の土に、直接ベタ掛け(支柱等を使わずにそのまま作物の上にかける)するのが一般的な使い方です。

寒冷紗と併用しても良いです。暖かくなりすぎる場合は不織布だけ外しましょう
管理人
管理人

不織布のメリット

  • 価格が安い
  • 保温性能が高い
  • 鳥害や虫害を防げる
  • 破れなければ何回でも使える

不織布のデメリット

  • 耐久性が低いので破れやすい
  • 掛けたまま水やりが出来ない。寒冷紗と防虫ネットはかけたまま水やり可能。
  • 手間がかかる(光を通しにくいので日中は外す必要がある)。寒冷紗と防虫ネットは、かけっぱなしで良い。

不織布の保温性能

最強の保温性能を備えていますがそれでも極寒の中だと使えません…その場合はビニールハウスにするしかないです。

不織布の防虫効果

ほとんど隙間がないので防虫能力は抜群です。通気性も良いので保温・防霜・防虫などに使います。

柔らかくて肌触りは良いですが、その分破れやすいです。

わからない人
わからない人
マスクと同じような素材なんですね
マスクと違って破れやすいので注意です
管理人
管理人

破れなければ何回でも使えるので、農薬に比べて安全でコストも少ないです。

不織布の効果的な野菜

わからない人
わからない人
どういう野菜に使えば良いんでしょう?
白菜・ホウレンソウ・ニンジン・レタス・セロリ・しそ科の植物などに使います
管理人
管理人

葉を食べる野菜は食害が深刻になるので、絶対に使うようにして下さい(白菜やほうれん草など)。虫食いの穴だらけになり収穫できなくなります。

好光性の種(光を必要とする種)の種まき時にも使われます

シソ、ニンジン、レタス、ゴボウなどは発芽するのに光が必要です。なので土の代わりに不織布をかけます。

ホームセンターでの不織布の価格を比べました

不織布1.35m×5mの価格の比較

会社名 価格
カインズホーム 318円
コメリ 498円
ビバホーム 無し
セキチュー 537円

不織布1.8m×5mの価格の比較

会社名 価格
カインズホーム 418円
コメリ 598円
ビバホーム 592円
セキチュー 645円

不織布1.8m×10mの価格の比較

会社名 価格
カインズホーム 798円
コメリ 980円
ビバホーム 1167円
セキチュー 861円

最安値はカインズホームでした。

他の農業資材の価格はこちらで紹介しています。
【おすすめ】全国ホームセンターの価格を比較してランキングにしてみました。1番安いのはここです!大型・小型・売上高は関係無しのガチンコ対決です

不織布の使い方(ベタ掛け)

不織布
基本的には種まき後の管理や苗の管理に使います。

不織布をかけることで、土が乾燥するのを防ぎ、発芽を促進出来ます。

直接土の上にかけて土・石・ピンで固定して使います。風で飛ばされないように、キチンと固定しましょう。

苗にかける場合は直接触れる事になりますので、夕方に掛けて朝には外しましょう。苗にダメージを与えずにすみます。

不織布は耐久性が低めなので、トンネル掛けには適さないので辞めましょう。

予算に余裕があれば冬は不織布をベタ掛けして、上からトンネルがけで寒冷紗を使うと良いです。

寒冷紗とは(防虫・保温・霜対策)

簡単に言うと虫除けできて、保温もできて、1年中使える万能な布です。

春や秋に使いましょう。

寒冷紗のメリット

●冬以外は使えるので万能です。どれか1枚を選ぶというのなら寒冷紗(冬は不織布を使う)

  • 価格は中間
  • 遮光率を選べるので幅広い季節に使える。温度調節が出来る
  • 通気性が高いので上から水やりが出来る
  • 防虫・保温できる(保温性能は不織布と防虫ネットの中間)
  • 耐久性が高いので不織布より丈夫です。

寒冷紗のデメリット

  • 保温効果は不織布の方が高い
  • トマトやナスなど実をつける野菜には使えない
わからない人
わからない人
迷ったら寒冷紗ですね

寒冷紗の素材について

主にポリエステルが網目状に織ってある布です。

そのため不織布と違い通気性が高いです。ただ不織布より保温効果がないので、暖かくなってきたら使いましょう。

通気性が高いため上から水やりが可能。外さなくても水やりできるのは嬉しいです。

寒冷紗の注意事項

実をつける野菜には使えないのには注意です(トマトやナスなど)。

受粉させるハチなどが来てくれないと実をつけられなくなり、収穫不可能になります。

寒冷紗は遮光性を選べます

黒の寒冷紗は遮光率50%くらい。白の寒冷紗は遮光率20%くらい。

遮光率が高いほど光を防げますが蒸れやすいので注意が必要です。

春と秋には光を通しやすい白を使うのをおすすめします。作物を暖めるのと虫除けに使います。

ホームセンターで寒冷紗の価格を比べました

寒冷紗1.8m×5m

会社名 価格
カインズホーム 980円
コメリ 1780円
ビバホーム 1167円
セキチュー 1058円

寒冷紗1.8m×10m

会社名 価格
カインズホーム 1480円
コメリ なし
ビバホーム 2355円
セキチュー 1922円

カインズホームが最安値です。

他の農業資材の価格はこちらで紹介しています。
【おすすめ】全国ホームセンターの価格を比較してランキングにしてみました。1番安いのはここです!大型・小型・売上高は関係無しのガチンコ対決です

寒冷紗の使い方(トンネル栽培)


シェア畑より(顧客満足度第1位の貸し農園)

トンネル掛けのメリット・デメリット

メリット デメリット
寒い時期でも栽培できる 手間がかかる
作物の成長が早くなる お金がかかる
害虫予防になる 強風で飛んでいってしまう危険がある
病気予防になる 追肥や除草がやりにくい

不織布にも寒冷紗にも防虫効果あるじゃん!

防虫ネットいらないんじゃない?と思われるかもしれませんが‥そんな事はありません

 

他の農業資材の価格はこちらで紹介しています。
【おすすめ】全国ホームセンターの価格を比較してランキングにしてみました。1番安いのはここです!大型・小型・売上高は関係無しのガチンコ対決です

まとめ

畑

種類 主に使う季節
寒冷紗 春と秋
防虫ネット
不織布

全て購入するのが理想なのですが、どれか1つで迷ったら幅広い季節に使える寒冷紗をおすすめします。

広さが物足りない方は畑をレンタルするという手もあります。

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