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カリ肥料4種(硫酸カリ・塩化カリ・ケイ酸カリ・草木灰)の違いを元ホームセンター店長が解説!

「カリ肥料って、どれを選べばいいの?」——家庭菜園を始めたばかりの頃、私自身もこの疑問に悩まされました。ホームセンターで店員として働いていた頃は、「硫酸カリと塩化カリって何が違うの?」「草木灰って天然だから安心なの?」といったお客様の質問にも、最初はうまく答えられなかったことをよく覚えています。

実際に自宅でじゃがいもを育ててみたとき、カリ成分が多いという理由だけで塩化カリを使ったら、土が強く酸性になってしまい、育ちがイマイチだったことも…。その後、硫酸カリや草木灰を適切に使うことで収穫量が一気に改善しました。つまり、同じ「カリ」でも選び方を間違えると、逆効果になることもあるんです。

この記事では、元ホームセンター店長としての現場経験と、実際の家庭菜園での失敗談をもとに、「硫酸カリ・塩化カリ・ケイ酸カリ・草木灰」の違いをわかりやすく整理しました。

このまま何となくで選んでしまうと、作物の成長を妨げたり、土壌のバランスを崩してしまうかもしれません。ぜひこの記事を読んで、失敗しないカリ肥料選びの参考にしてください。

「どれでも同じでしょ?」と思っていたら、もったいないかもしれませんよ。

硫酸カリ・塩化カリ・ケイ酸カリ・草木灰の違い

カリ成分

酸度

性質

硫酸カリ

50%

酸性

即効性

塩化カリ

60%

酸性

即効性

ケイ酸カリ

20%

アルカリ性

緩効性

草木灰

8%

アルカリ性

即効性

硫酸カリ

硫酸カリは無機化合物で不燃性の白色結晶です。

硫酸カリに含まれる硫黄はタンパク質やデンプンの合成を促進するのでサツマイモやじゃがいもの栽培に適しています。

水に溶けやすいので即効性がありますが長続きしないので、追肥として使いましょう。

硫酸成分が土壌を酸性にしてしまうので注意が必要です。

塩化カリ

塩化カリはカリウムの塩化物です。

繊維を丈夫にしたい作物に有効なので、稲や小麦などに使いましょう。

土壌を酸性にしてしまうので注意が必要です。

ケイ酸カリ

ケイ酸カリは緩効性のカリ肥料で苦土(マグネシウム)やホウ素・鉄・ケイ酸が配合されています。

主に稲に使います。水田の土壌改良や病害予防に使われることが多いです。

草木灰(そうもくばい)

草木灰は落ち葉・草木・ワラを燃やした灰です。

リン酸成分や石灰成分も含まれているため、土壌の中和やジャガイモを植え付ける際の防腐剤にも使われます。

製品によって成分含有量が大きく違うため特殊肥料に分類されています。

-肥料・農薬