イチゴは美味しいですし上手く育てれば1度購入するだけで何年も収穫することが出来ますので長く楽しめます。
ただ難しい作物になるので最初は失敗続きになるかもしれません。根気よく育てましょう。
秋に植え付けて翌年の春に収穫することになります。夏になるとランナーと呼ばれるツルを出すので、それが新しい株になります。
※私だと上手くいきましたが全ての人が同じ方法で上手く育てられるかは保証出来ません。群馬県南部での場合になります。
広さが物足りない方は畑をレンタルするという手もあります。
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イチゴ栽培の難易度
種から★★★★★
苗から★★★★
種から育てるのは難しいです。基本的には苗から育てる作物になります。苗を購入しましょう。
収穫時期になるとアリがたかるようになるのでアリとの戦いにも勝つ必要があります。
アリというのは美味しいイチゴがわかるので、美味しくなると食べられてしまいます。
育て方カレンダー
時期 | やること | 詳細 |
4月頃 | 種まき | 売ってるイチゴから採取します。 |
9月頃 | 土づくり | 堆肥・肥料・石灰を入れる。 |
10月頃 | 苗の購入 | 店に苗が出始めます。 |
10月頃 | 苗の植え付け | 畑に苗を植えつけます。 |
10月頃 | 雑草予防 | 除草剤をまきましょう。 |
10月頃 | 病気予防 | 予防に効果のある殺菌剤をまく。 |
10月頃 | 害虫予防 | 予防に効果のある殺虫剤をまく。 |
12月頃 | 追肥・土寄せ | 肥料を追加して土寄せします。 |
2月頃 | 冬の手入れ | 枯葉を取る・摘果する |
2月頃 | マルチング | マルチかワラを敷く。 |
3月頃 | 収穫 | 四季成りは1月~5月まで |
7月頃 | 苗作り | 子株であるランナーが伸びます。 |
遺伝の関係で種から育てるのはおすすめしません。元のイチゴより悪いイチゴになってしまいます。苗から育てましょう。
使用する物
- イチゴ専用の培養土
- 土壌酸度計
- 苦土石灰
- 牛ふん堆肥
- イチゴ専用肥料。なければ8-8-8化成肥料。
- クワもしくは耕運機
- 植え穴作成機
- 種まきトレー(種から育てる場合)
- 種まき用の土(種から育てる場合)
- ピンセット(種から育てる場合)
- 水を入れたコップ(種から育てる場合)
- 黒ポット(種から育てる場合)
【4月頃】種まき(種から育てる場合)
- スーパーなどで購入したイチゴを乾かします。
- 乾いたら表面の種を取ります。
- 水に入れて沈んだのが良質な種です。
- 種まきトレーに種をまく
- 大きくなったらポットに移し替える
水に沈んだ良質な種だけをまくのがポイントです。
【9月頃】畑の土作り
石灰をまく
苦土石灰を1平方メートルあたり150gほど畑に入れて、クワや耕運機などを使って、よくかき混ぜます。
苦土石灰を入れる事で土を酸性から中性よりにする事が出来ます。
土はPH5.5〜6.5(中性〜弱酸性)が理想ですので、苦土石灰をまいたあとに土壌酸度計でPHを測りましょう。
消石灰や有機石灰でも中和する事が出来ますが苦土石灰をオススメします。なぜなら苦土石灰の中にはカルシウムとマグネシウムが入っているからです。
カルシウムは作物を病気に強くする効果があり、マグネシウムは作物の葉緑素の形成にかかせない効果があります。
土壌を中和しながら、これらを同時に補給出来るので苦土石灰をオススメしたいです。
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堆肥と肥料をまく
植え付けの前に牛ふん堆肥を1坪あたり10kgくらいまきましょう。牛ふんじゃなくて、とんぷんでも良いですが高価なので安価な牛ふん堆肥をオススメします。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
【有機栽培に必須】牛ふん、鶏ふん、とんぷん、バーク堆肥の違い。匂いが気になる人にはこれがおすすめ!
そのあとはイチゴ専用肥料を1平方メートルあたり100gくらいまいてかき混ぜましょう。イチゴ専用肥料がなければ、8-8-8化成肥料でも代用出来ます。※あくまで目安なので土の状態によって変わります。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
【どれを使えば良いの?】肥料の種類についてホームセンター社員が紹介します。
【10月頃】苗の購入
苗の選び方
秋になると苗を植える季節です。そして春の収穫を楽しみましょう。
春と秋の2回収穫が楽しめる四季成りイチゴも出回っています。
ただ一季成りと比べると味は落ちてしまいます。美味しさ重視なら一季成りを購入しましょう。
個人的には、たくさん収穫できる四季成りイチゴをオススメしたいです。ホームセンターに色々な種類の苗が出回るので好きなのを植えましょう。
おすすめの品種
- とちおとめ(一季成り)
王道のイチゴです。めちゃめちゃ美味しいですが育てる難易度は高めです。 - 宝交早生(一季なり)
柔らかくて美味しいです。育てやすいです。 - 章姫(四季成り)
甘いイチゴを作りたいなら章姫です。 - 女峰(一季成り)
育てやすい品種です。初心者にオススメしたいです。
迷っているなら章姫をオススメします。ここで紹介する4品種のイチゴを同時に育てた事がありますが、章姫が1番多くの実がなりました。
それに甘みもあり美味しいです。家庭菜園では章姫がオススメです。
イチゴの価格は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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【10月頃】畑への植え付け
畑に定植します。収穫まで半年くらいかかるので根気よく育てましょう。畑は植え付けの2〜3週間前には準備をしておきましょう。
植える際の注意点
イチゴを植える際はクラウンの位置に注意しましょう。クラウンが土の中に埋まらないように植えましょう。ランナー(つる)が畝の内側に来るようにして植えます。
30cm間隔で植えつけます。畝を作って植え穴を彫ります。植え穴は手で掘っても良いですし、植え穴を作る道具を使っても良いです。
黒ポットから苗を取り出して穴の中に入れます。高畝にして植えます。元の地面より30cmくらい高くなるように植えるのがコツです。
水やりの際の注意点
イチゴは毎日やらなくても大丈夫な場合があります。毎日決めてやるのではなく乾いたら、たっぷりあげるようにしましょう。
【10月頃】雑草予防しましょう
放っておくと雑草が生えてくるので除草剤をまきましょう。オススメはラッソー乳剤です。
3坪に1リットル600倍程度に薄めて散布しましょう。それを3坪に1リットル程度の量を散布します。
植付したあと(雑草発生前)に散布しましょう。ただし収穫60日前までしか散布出来ませんので注意です。
土壌処理型の除草剤なので、すでに生えている雑草には効果がありません。
すでに雑草が生えている場合はラウンドアップマックスロードなどの茎葉処理型の除草剤をまいて雑草を枯らしておきましょう。
そうしてからラッソー乳剤を土の上に散布しましょう。除草剤について詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
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【10月頃】病気予防の方法(うどんこ病)
イチゴはうどんこ病に注意が必要です。葉が白い粉のような物に覆われてしまう病気です。この白い粉はカビです。
放っておくと。実にまで感染してしまい収穫が出来なくなって枯れてしまいます。暖かくなる気温が20℃前後の春から秋に発生しやすいです。
予防方法
- ベニカグリーンVスプレーをまく
- 窒素肥料を入れすぎないようにする。
- 日当たりと風通りの良い場所に植える。
うどんこ病に効果のある薬剤
ベニカグリーンVスプレー
「うどんこ病」といえばサブロール乳剤やパンチョがありますが、この2つは水に溶かして薄めるタイプで、経済的ですが手間がかかり、作り置きできないのが難点です。
「ベニカグリーンVスプレー」は殺虫と殺菌の薬がブレンド済のスプレータイプで、治療や予防に使えます。いちごなら、収穫前日まで使えますし、野菜類のほか、観賞用植物にも使えるので1本あっても無駄にならないです。
【10月頃】害虫予防の方法(アブラムシ)
イチゴの天敵といえばアブラムシです。
発生時期:春〜秋
成虫や幼虫が葉に付いて吸汁してボロボロにします。新葉に寄生すると葉を巻いて萎縮させる。排泄物を多量に排出するため葉が黒くなってしまう。そこに発生する「すす病」により枯れてしまいます。
コンパニオンプランツを植える
イチゴにはアブラムシが大敵です。
「大麦」やハーブである「ポリジ」・「ニンニク」を植えるとアブラムシをイチゴから防ぐ効果があります。
大麦やポリジがアブラムシの住処となり、そこにテントウムシやアブラバチなどが来てアブラムシを食べてくれます。
光の反射を嫌うのでシルバーマルチを張るのも良いです。木酢液を散布するのも効果的です。
アブラムシを駆除できる殺虫剤(予防不可)
モスピラン水溶剤
基本的には4000倍に薄めてジョウロや噴霧器で散布しましょう。収穫前日まで使えます。※最大で2回しか同じ作物には使えませんので注意が必要です。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
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【10月頃】害虫予防の方法(アリ)
イチゴの天敵といえばアリです。収穫しようと思うとアリに食べられてるんですよね…赤くなると食べられてしまうので対策をしないと収穫量が激減します。
室内で育てる(プランター・ポット)
※コメリより
大変ですがもっとも確実な方法です。プランターやポットで育てましょう。室内なら温度管理もしやすいです。
アリ対策には是非おすすめします。
輪ゴムをまく
アリは輪ゴムの匂いが嫌いなのでイチゴの周りに輪ゴムを置くとアリを遠ざけることが出来ます。
【12月頃】追肥・土寄せ
最初の花が付いた頃に「けいふん」を100gほど散布しましょう。それ以外は2ヶ月おきくらいに散布しましょう。
それと同時に土を茎に寄せておきましょう。何もしないと土が崩れてしまって根っこがむき出しになってしまいます。その際はクラウンを埋めてしまわないように注意しましょう。
鶏ふんの価格は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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【2月頃】冬の手入れ
枯葉とり
赤くなってきた葉を取り除きます。そのまま残しておくと日当たりが悪くなったり病気になったりしてしまうので必ず取り除きましょう。
摘果
冬の時期の実はなっても大きくならないので取り除きましょう。
【2月頃】マルチング
保温効果と苗を傷めないようにする効果があります。特にイチゴの実が地面につくのを防ぐことが出来ます。
地面にイチゴの実がついてしまうと病気になったり、腐ったりしてしまうので必ずしましょう。
マルチを苗の大きさに穴を開けます。穴を開けたら、そのまま地面に敷いて土をかけるかマルチ止めを刺して地面に固定しましょう。
代わりにワラを敷いても効果があります。地面が隠れるように敷きましょう。ワラの方が簡単に出来ますが購入すると高価なので、出来れば農家さんから、もらいたいです。
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【3月頃】収穫
春になったら収穫です。5月頃になると実が熟すので赤くなったのから摘みましょう。少しでも収穫が遅れるとアリに食べられてしまいます。
【7月頃】苗作り(ランナーを伸ばす)
※Daisuke Miyazakiより
ランナーが出てくるのでポットに分けていきます。こうすることで簡単に増やすことができます。
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